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「非常の人 何ぞ非常に」

今夜はPARCO劇場40周年記念公演と銘打った「非常の人 何ぞ非常に」という舞台を観てきました。

キャスト

佐々木蔵之介  ・・・ 平賀源内
岡本 健一   ・・・ 杉田玄白
小柳 友    ・・・ 菊千代(佐吉)
奥田 達士   ・・・ 中川淳庵、小田野直武など4役
篠井 英介   ・・・ おきぬ、瀬川菊之丞、前野良沢など5役

平賀源内と杉田玄白の友情を通して、破天荒な人生を生きて最後は獄死した源内を描いて見せる舞台です。

休憩の15分を挟んで2幕の3時間のお芝居でした。1階席は満席でしたが2階席はまばら。
これだけの顔ぶれなのに・・・残念。

平賀源内を演じた佐々木さんは余裕を感じさせるお芝居でした。天才の自分が畢生の仕事をなしえていない、世間から評価されていないという憂いと不満を募らせていく様をうまく演じています。
そして「ターヘル・アナトミア」の翻訳に自分を捧げる杉田玄白を演じる岡本健一さんは、顔が小さい!坊主頭のせいか「一休さん」に見えてしまって・・・少し軽い感じがしてしまいました。
でも、破天荒な源内とは違ってひたすら真面目な玄白を好演しています。

ビックリしたのが陰間の菊千代を演じた小柳友さん。「マルモのおきて」に阿部さんの後輩同僚で出ていた彼からは思いもつかない・・・でかい陰間。
いや~~、こんなにいい男だったっけ!?意外にしっかり存在感ありました。

奥田さんは4役演じられたのですが、特徴の乏しい役をうまく演じ分けられていて、上手いですねぇ。

篠井さんの女方は話には聞いていましたが・・・いやぁ、見事しか言えないくらいすごいです。
まぁ陰間茶屋の女将と人気歌舞伎役者の女形とは言われないと区別しにくいですが、まぁそれはそれ。
そのほかの版元や留守居役などの役もきっちり演じ分けていてさすがでした。

笑いもありジーンとするところもありと楽しいお芝居でした。

時代小説が好きで読んでる私には分かる言葉でも、普通には難しいのではと思われる言葉が結構出てくるので知らない人には少々わかりにくかったのではと思いました。

しかし、岡山の劇場で3回のカーテンコールは初めての経験でした。
by yamazaki_1718 | 2013-08-09 23:11 | 舞台 | Comments(0)

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by yamazaki_1718